2016年9月4日 渓流釣りの旅 | |||||||||||||||
小林秀治 | |||||||||||||||
2016年9月4日から6日、山梨県と長野県に渓流釣りに出かけた。今回は、一人ではなく、釣りの相棒である蒲生さん。彼は、喜多方の出身。毎年、二人で年に1、2回は、渓流釣りに行っている。最近は、海釣りにも行くようになった。 今回の釣り場は、山梨県の増富温泉のある須玉町と長野県の川上村の川である。狙うのは毎回、岩魚、ヤマメである。
4日、午前4時に、調布の西つつじヶ丘の蒲生氏のマンションを出発。出る頃は、雨が止んでいたが、夜中、雨が降っていたのと、天気予報では曇り・雨とのことで釣りができるか心配しつつの出発であった。 午後6時前に、中央道の須玉インターを降り、増冨温泉に向かう。道はすべて舗装されていてよい。増冨温泉を過ぎて、さらに山の奥に向かう。 天気は曇りで、水も濁りがなく竿を出せる。入れる渓流を探しながら、車を走らせる。北に向かい、そして西に向かっていると、長野県に行く610号線にぶつかった。この辺は、小さい集落が点々としている。その中を走りながら、川に沿った道に入り、車の行けるところまで行く。川は、土手の下2メートル位にあり、水は澄んで切れいだ。水温は、岩魚にとってはぬるめのようだ。先に行くと降りれそうなので、ここでまず竿を出すことにする。後で調べたら、みずがき湖に注ぎ込む釜瀬川であった。 支度をして、歩き出すと、上から釣り人が降りてきた。聞くと、小さいヤマメばかりだという。臆せず、入ることとする。
その上に行き、20センチ弱の岩魚を釣る。蒲生氏も2本釣った。 渓流で滝が現れ、その先に行けなくなったので、川を変えることにした。川を下るときに川石ですべり転び、胸まで水につかる。乾かすために、パンツ以外は脱いで絞った。夏なので寒くはないが体温は下がる。 通ってきた道を増冨温泉のほうにぐるっと引き返し、今度は、枇杷窪沢に入る。私が上に行き、蒲生氏は下に下がることにした。
午後1時位になっていたのと、陽がさしていたので、今日の釣りは止め、増冨の湯に入る。ここは、標高1000メートルであるが、まだ、夏で蒸し暑い。そこで、温泉に入り昼を食べて、朝が早かったので、寝て時間をつぶした。 午後5時になって、周りが騒がしくなったので起きて、また風呂に入った。ここの温泉は、山登りの人が山から下りて入る温泉のようで登山客が多いようである。 今度は、じっくりと入った。というのも、増冨温泉は、源泉の温度が低く、二酸化炭素を含むナトリウム、塩化物・炭酸水素塩泉(高張性中性低温泉)である。1回20分くらいは入っているのがよいとのこと。冷泉だが、長く入っていると体は温まる。増冨の湯には、源泉25度、35度、37度の風呂があり、入り比べができてよい。 「源泉に浸かることで、体内の余分な水を排出させ、身体を温めようと細胞の働きが活発になり、自力で身体を温めようとする効果が出てくる。また、同時に老廃物や毒素を出す働きも促進される。」と説明がある。 源泉ではないが。42度のラジウム鉱石を入れた湯もあり、最後に入ると尚、温まる。 夕食は、近くのファミレスで いつもは山の中でキャンプ 増冨の湯を出て、夕食の店を探すため、国道141号線に出る。15分もすれば141号線に出る。須玉インターがあるため、ファミレスなどがある。中華のバーミヤンで夕食を取る。 夕食を済ませて、夜8時ごろ、明日の釣り場近くまで移動することにする。塩川ダムを越えて、長野県の川上村に入る。川上村のメーン道路を東に、山の方に向かう。夜なので、車中泊ができるような場所を探しながらゆっくり運転する。他の車とは行き逢わない。1台のトラックが広い路肩で車中泊している。 走っていると、広い場所に出た。行き止まりのようでもある。すぐそばが川のようで、滝のように落ちる水音が響くが、ドアを閉めると、水音はほとんど気にならないので、ここで、車中泊をすることにする。空は一面の星降る空である。夜の9時を過ぎていた。朝4時まで寝る。 私の車は、ホンダのNボックスである。天井も高いの、寝る広さは確保できるので、二人で寝るには十分である。イスをたおした上に、厚手のクッション座布団を敷くと凸凹は解消でき、足を伸ばせて寝れる。
2日目。朝4時の目覚ましで起きる。まだ、外は真っ暗。途中で、同じように車中泊にきたトラックの明かりだけが光っている。 最初は、金峰山川に入る。まだ、人は入っていないようだ。キャンプ場と二股に分かれるところを左の道を行く。キャンプ場への道はとてもよいので、そっちに行きそうだが、林道は左側である。分かれ道から、10分位走って、川に入る。川に行く途中、鹿が我々の30メートル位前を横切る。とても早い。蒲生氏は初めて見たようで驚いていた。 車から歩いて、5分位で、川に出る。釣れそうな渓相である。私が上に行き、蒲生氏が下に行くことにする。 私は、最初の淵で、1本ばらしながら、岩魚を2本取り込む。移動して、上に行きながら、釣れそうな淵やたまりで竿を出す。あたりはあるが、魚が小さいのか、なかなか取り込めない。しかし、何回か同じところでやって1本、2本と取り込む。全部で7本上げたところで、車に戻る。2時間位たったかな。蒲生氏は既に戻っていた。彼も3本上げていた。 さらに上に行くが、既に2人、釣り人がいたので、川を変えることにする。 この川は、魚影が濃いことがわかった。もっと上に行くと、人の入りが少ないことが予想され、型の良いのもいるものと思われる。 ヤナギタケを収穫 千曲川の支流である梓川に最後に入った。ここは、4年前にもきて、釣果があったところである。しかし、今日は、陽が照っており、昼に近いのであたりはない。釣りに飽きて、川沿いを見渡すと、木の幹にキノコが生えている。初めて見たキノコであり、毒があるかもしれないと思いつつ、取り慣れている人に見てもらえばよいと思い、生えているものを袋と魚籠に20本くらい取り込んだ。写真で見る通り、よさそうなキノコだ。
柳というと、葉っぱが垂れ下がった、しだれ柳をイメージするが、そうでない柳もたくさんある。その柳の木に生えるのがヤナギタケである。やや粘性があり三角形の鱗片を持つ黄色い傘がある。全体として、なめこの色に似た黄色の薄い褐色である。 梓川では、あたりもなかったので、早めに引き上げることにした。 釣った岩魚とキノコ料理で乾杯 今日の宿は、佐久穂町、私の妻の姉の家である。毎年、1、2回はきているが、蒲生氏と釣りに来て泊まるのは、6年ぶりである。 川上村から佐久穂町へは、山を越えて、南相木村に出るのが早い。その途中に、いつも入る温泉、南相木温泉滝見の湯がある。そこに入って、昼食を取り、佐久穂町に向かった。 夕飯は、岩魚のから揚げに、ヤナギタケは、みそ汁と油炒めにした。普段、口に入らないのを食する感動を味わいながら、酒も進み、語らい、夜も遅くなった。
以上。 |
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