2016年11月13日、14日 伊東温泉の旅
小林秀治
足柄サービスエリアから
  今回の旅は、一泊二日。妻との二人旅である。景色のよいところを移動するので車での旅である。
 宿泊地は、ラフォーレ倶楽部・伊東温泉湯の庭である。
 朝、8時30頃、南大沢の自宅を出発する。天気は晴れ。
 圏央道から厚木で東名高速に入る。途中、足柄サービスエリアで休憩。とても天気がよく、サービスエリアの建物の2階から富士山をしばし眺める。もちろん記念撮影。入るのは妻のみ。妻と旅行中の写真は、いつも決まって妻とそこの風景である。私は、あまり写真に入るのをなぜか好まない。できるだけ、脳裡に焼き付けたいとの思いがあるためであろうか。しかし、年齢と共に記憶力が低下しているので、写真に納まった方がよいかもしれない。
 雲一つないすっきりした富士山は、いつ見ても清々しくなる。この時期は、すでに雪があり、コントラストのある富士山である。
 足柄サービスエリアからすぐのところの御殿場インターで降りることにする。ところが、1キロ手前から混んでいる。今日は日曜日、御殿場のアウトレットの影響だとすぐわかる。そこで、よく見ると右側のラインが開いている。我々は、アウトレットに行くわけではないので、開いているラインを進んで、何なく降り口を出る。
 そこから、箱根に向けて山を登っていく。他の車はほとんどない。すいすいと進んでいくがカーブの連続だ。
箱根スカイラインからの眺め
 そして箱根スカイラインに入り、湖尻峠出入り口を右に行き、芦ノ湖スカイラインに入る。ドライブはゆっくり順調である。天気がよく、あちこちから富士山がまじかに臨める。
 途中、山伏峠で休憩する。ここには、レストハウスがあり、芦ノ湖が眼下に広がる。レストハウスから30メートル位上ると展望台がある。ここからだと芦ノ湖がより一層広く見える。登っていると風が強い。そして、爆音が聞こえる。よく見ると、遊覧飛行のヘリポートがあり、ヘリが飛んでいる。そこから、客を乗せて芦ノ湖上空などを飛行している。離陸から戻ってくるまで15分くらいか、とても短い。飛行するヘリが急旋回してこちらに向かってくるが、風も強いので落ちはしないか心配になるほどである。
 芦ノ湖スカイラインをさらに進む。箱根峠にきた。下ると元箱根である。
 箱根峠から伊豆半島に向かう。熱海峠にきた。ここからも有料道路で伊豆半島の尾根付近を通る伊豆スカイラインである。
 目的地は、伊豆シャボテン公園であるので、終点の天城高原インターまで行く。途中は、道路もよく、他車もほとんどなく快適なドライブである。
 天城高原インターを出てすぐ大室山というお椀を伏せたような山が見えてくる。今の時期は、ススキが全山を覆っている。
 その一角に、頂上まで一直線に伸びたリフトがある。天気もよいので、客がよく乗っている。頂上からの眺めはさぞよいのだろう。
園内に放し飼いの小型モンキー
 我々は、リフト駅のすぐ向かいにある。伊豆シャボテン公園に行く。シャボテン公園内の駐車場は有料なので、手前の公共の無料駐車場に入れる。駐車場から入口まで徒歩で10分くらいである。
 昼どきなので、入り口手前のレストランに入る。そこは、ホテルのレストランであった。建物の屋根は、八角形のようでしゃれている。
 妻がシラス丼、私がオリジナル野菜カレーを注文し食した。1200円であった。
 伊豆シャボテン公園は、冬に入る手前とはいえ、客が入っていた。チケットは事前にコンビニで購入していた。400円割安になる。客は、カップルや家族連れが多い。
 最初、入口近くのイベント会場に人が入っていたので、すぐにショーが始まると思い、開いている席に腰を下ろす。間もなくアニマルショーが開演。
 犬や鳥などの動物が芸をやるのである。特に、インコの芸は面白かった。
 というように、伊豆シャボテン公園は、シャボテンを見せるだけでなく、動物もいるのである。
 動物の名物は、ねずみの大きいやつでカピバラである。カピバラの露天風呂は有名である。今回は、まだお湯を入れていなかったので残念。カピバラは人懐こくて逃げもせず、草をもくもくと食べていた。
 他には、カンガルー、ミアキャット、孔雀などがいる。孔雀は園内の至るところに出没する。放し飼いのようだ。また、写真の小型のモンキーも放し飼いにされており、人の近くに寄ってくる。
 シャボテンも見る。中は、温室となっていて温かい。奇妙な格好のシャボテン、大きいものから小さいものまでたくさんあった。今の時期、花が咲いているものはなかった。
 シャボテン公園から、今日の宿である伊東温泉に向かう。車で30分くらい。今日の宿は、すぐに分かった。
園内をかけまわる孔雀
 ラフォーレ倶楽部伊東温泉・湯の庭である。職場が会員制で登録している施設である。朝食付一人一泊¥6000である。スタンダードルームの和室(8帖)にベッドがあり、内風呂は無である。
 安いので、部屋は山側であった。目の前には、ホテルだったと思われる建物が、風化していた。夜になると、そこには、明かりがつかない。熱海もそうだが、依然と比べると客足が遠のき、寂れてきているようだ。
 宿に午後4時頃入り、まずは、温泉にゆっくり入る。無色透明な温泉。肌にあたるとつるっとするようで気持ちがよい。
 夕食は頼んでいないので、外に出る。最初に調べた店に行くが、あまり気のりはしないので、JRの駅まで歩く。居酒屋などの店が結構開いている。売りは、地魚の刺身、寿司や海鮮丼である。客が入っていて、入りやすそうな店を選んで入る。
 伊東駅近くの「大漁」という店に入る。席数の半分くらいが埋まっている。家族連れ1組と、常連とみられる男二人連れ、そのうち一人は外国人。あとは女性の一人が二組である。
 営業は、午後8時半までと短い。
 我々は、座敷に上がる。注文は、妻が海鮮丼、私は、刺身定食。地魚は鯵などが出た。そして、エビなどが入ったお椀、揚げ物を注文した。妻は酒を飲まないが、私は、ビールと焼酎を飲み、ほろ酔いで食事をした。気分は上々で、店を後にし、ホテルに戻る。
 私はもう一度、風呂に入る。誰もいない。露天風呂にある、五右衛門風呂に入って、酔いを醒ます。ふと上を見るとまだ青い夏みかんが丸々となっていた。料理に使おうと二つほど失敬し、お持ち帰りした。

 翌日、朝食は、8時頃取った。バイキング形式で、品数も豊富で食べ過ぎになる。
 午前10時にはチェックアウトし、今度は、海沿いにまずは熱海に向かって走る。月曜日だが、車はやや混んでいるが、渋滞はない。途中、アジの干物を買う。地のものだというがどうだかわからない。値段は、どこも一緒のような気がする。1200円でアジ六枚が入っていた。
 熱海に入り、そこから海沿いの有料道路を走る。気持ちがよい。湯河原を過ぎ真鶴を過ぎて、小田原手前の石橋から高速道に入り、厚木に向かう。ここは、小田原厚木道路。制限速度70キロ。スピードをついつい出す車が多い。それを狙って警察がいつもはっている。注意が必要な道路である。
 厚木からは、圏央道を通り、南大沢に戻る。
 途中、買い物をし、ゆっくりきたので、家には午後1時半頃着いた。