千代田区職員労働組合
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2018年5月 三宅島・アカイカ釣りの旅
2018年5月 三宅島・アカイカ釣りの旅
小林秀治
5月10日(木)
5時半に南大沢を荷物を積んで出発。5、10日(ごとうび)とあって、早朝から、都心に向かう高速道路は混んでいた。だが、渋滞はなく、6時半前に千代田区三崎町駐車場に着く。ここは、朝の9時まで入庫すると24時間、最大1200円と格安なのでいつも利用する。 その後、一日勤務し、17時45分に三崎町を出発した。まずは、新橋駅前のニュー新橋ビルの中にある釣具屋、上州屋新橋駅前店とタックルベリー店で釣り餌と釣り竿などを買い物。ビルの前に駐車するところもあり、便利だ。ただ、午後6時以降は、サラリーマンなど帰りの人が多い。その後、近くのドンキホーテで、冷凍用のビニールジッパー袋を購入。これは、釣れたイカを入れるものである。イカの保存状態をよくするためである。 買い物を終え、夕食を取り、竹芝・タイムズニューピア竹芝ノースタワー駐車場に入庫。島に行く場合は、割引がある。2500円×3日で7500円だ。昨年より、500円も値上がって驚いた。 竹芝ターミナル第一待合所は、すぐ隣。21時に着いた。 今日は、木曜日とあって、客は少ないが、釣り客はかなりいる。22時半、予定どおり、竹芝港を出港。2等和室で、席は指定だ。早速、寝袋を出して、明日に備え寝る。毛布の貸し出しは1枚100円であるので利用しない。 中は、温度管理されているが、寝るときは、朝方、寒くなるので、上にかけるものがあったほうがよい。
5月11日(金)
伊ケ谷港の突端での釣り
船は遅れもなく5時に三宅島に着く。今回は、風の関係で島の西側、伊ケ谷港に着いた。ここは、いつも釣りをする堤防である。今日もここを予定している。 船を降り、荷物を引いていくと、コスモレンタカーの人が待っていた。すぐに黄色いワゴン車に乗る。他に客は二組、私を含めると三組。コスモレンタカーは、坪田地区にあるので、ほぼ、島を半周する。 運転手は、道路がよいからと島を時計回りに走り、神着、三池港、三宅島空港を経て、坪田に着いた。ここは、ガソリンスタンドも経営しているレンタカー屋である。5分くらいで手続きを済ませ、箱型の軽ワゴン車を借りて、阿古の釣具屋を目指す。 島の道路は空いているが、ゆっくり走る。窓を開けるとすがすがしい。 餌は、いつもホテル海楽で買う。朝5時から開いているので便利だ。堤防釣りの釣り餌と氷を買って、北に向かう。 今日は、まず島の北、湯の浜漁港に向かう。湯の浜漁港に着いてみると、すでに先客が4、5人いる。これは釣りが難しいと、再び、来た道を戻り、朝、船が着いた伊ケ谷港に行く。
伊ケ谷港は波が穏やか
先客が一人いたが、ここの堤防は広く大きいので問題ない。堤防の左、先端にいた年配の人に声をかける。 近ずくなり、「今日は、一人かと思った。よかったよ、大物がかかった時手伝ってもらえるから」と気安く声をかけてきた。釣り人どうしは意外と気安く話すものだ。 この人は、遠投釣りではなく、堤防下の石鯛狙いだった。エサは、ウニや貝。ここでは、60センチ以上の大物が出たそうだ。 しばらくすると、30センチ大の石垣鯛を釣り上げる。その後は、大型の箱フグなどで、狙った石鯛は出なかった。 私は、遠投でウキ釣り。しかし、エサはとられるが、針にかからない。一回かけ、市販のハリスを使っていたせいか、針がほどけてばらしてしまった。引きは相当大きかった。口惜しさは否めない。気をよくして釣り続けるが、エサは取られるがあたりはない。 堤防のきわに仕掛けを下ろし、コマセを撒くと、魚が寄ってくる。ウマヅラハギや二ザダイなど多種がいそうだ。20センチくらいの二ザダイを釣り上げるが、そのうち、風が出てきて引き上げることにした。午前11時過ぎである。 9時頃に職場から電話があった。堤防の突端でよくつながった。ケイタイの電波は1本しか立っていなかった。
温泉で小休止
三宅島・ふるさとの湯
少し疲れたので、温泉に入ることにする。三宅島のふるさとの湯である。先客は、一人。温泉は、泥色の湯で、少しぬめりがある。料金は大人500円。 外には、露天風呂、遠く、釣りのメッカ、岩が海から突き立って見える三本ガ岳が、今日はよく見える。 温泉から出て、天気はよい。気温は、25度くらい。風があるので、気持ちがよい。 島の北に移動し、湯の浜漁港に駐車し、車で寝る。浜風が心地よい。
オシャレコショウダイに舌鼓
オシャレコショウダイ
起きたら、4時過ぎ、そろそろ、夜のアカイカ釣りに備える。 堤防には、他の釣り師が4、5人いる。フカセ釣りで堤防のきわを攻めている。アカハタ、メジナなどを釣っている。近づくと笑顔で会釈する。私も会釈する。 そこに、40センチくらいの茶色い鯛のような大物を釣り上げていた。見せてもらうが、体格はクロダイに似ているが、初めて見る。そのうち、私にくれるという。だた、言葉が出ない。彼らの会話を聞いていると中国語らしき言葉。予測すると台湾の人のようだ。外国人が三宅島で本格的に釣りをしているのに会うのは初めてだ。せっかくだから、その魚をもらい、クーラーに収める。 あとで、調べたら、写真にあるように、オシャレコショウダイという魚だ。英語でレモンフィッシュ。頭部にオレンジ色の波線があるのが特徴。そして、背から腹にかけて、オレンジ色の斑紋がある。見ていてきれいな魚だ。熱帯に多い魚である。 そして、捌いた。身は、全体的に赤みがかかり、やわらかい。真鯛のように、引き締まってはいない。やはり、温かい海の魚のようだ。 食べてみた。癖がなくやわらかく、少し甘味がある。刺身として美味に入る。勧めて食べた人はあっという間に平らげ、おいしいと言っていた。 夕方5時頃になり、突堤の先端で竿を出す。台湾の釣り師たちは、宿に引き上げていった。 一人になる。そのうち、ひょっこり、地元の人らしき人が、アカイカ釣りに訪れ、一緒に並んで竿を出す。しかし、夜9時頃までやるが、一向に当たりがないので今日は引き上げることにする。隣の人は、8時頃にすでに引き上げていた。波は穏やか、もっと粘れば出たかもしれないとあとで悔やんだ。というのも、次の日。夜の12時すぎまで粘って7杯のアカイカを釣りあげたからだった。 その夜は、式根島や利島が見える展望台近くの道路わきに車を停めて、寝た。寝袋を持っているので、寒くはない。
5月12日(土)
朝、5時過ぎに起きる。車が来て、数人が降りて、展望台から、式根島など他の伊豆七島を見物に来たようだ。今朝、着いたと思われる。 ホテル海楽に行き、アカイカ用のきびなご、付けエサ用のオキアミ、氷を買い、伊ケ谷の堤防に向かう。 魚をクーラーに保存するときは、海水を入れ、それを冷やすことが重要。私は、ペットボトルに水を入れ凍らせたものを使う。それができなければ、コンビニの板氷(300円から400円)も使う。ホテル海楽の氷は、100円で安い。 伊ケ谷の堤防釣り2日目。今日は、他に釣り人がいない。遠投、ウキ釣りで竿を出すが、またしてもエサ取りが多く、かからない。堤防の際を攻めて、二ザダイ、チョウチョウウオを釣る。 また、風も出てきたので、帰り支度をする。そこへ、地元の老夫婦がやってきて竿を出す。遠投、ウキ釣りだ。30メートルは投げているだろうか。仕掛けを先に出した妻のほうがあっという間に、30センチ程度のメジナを釣り上げた。ウキ下、潮が流れるところを知っているからなのだろうか。やはり、毎日のように来ている地元の人にはかなわない。お昼を過ぎていて引き上げることにしたので、ウキ下などの情報収集は、また今度にすることにする。 昨年来たときは、堤防の突端で30メートルくらい沖で、ウキ下は7メートルから10メートルとのことだった。私は、今回、そのようにやったが、魚のいるポイントに投げられなかったのが釣れなかった原因と踏んでいる。 夜釣り(アカイカ)に向けて、また、湯の浜漁港で昼寝をする。天気は良くて、気温は25度くらい。風があるので気持ちよい。若いアベックが先客で釣りをしていた。堤防の際などを攻めて、ウツボなどを上げていた。 午後5時前に堤防の先端に行き、アカイカ釣りの準備をする。 堤防からのアカイカ釣り仕掛けは、ウキを付け、その下に餌木にきびなごを巻き付けつけたものを二つつけて、投げる。 ウキ下は、5メートルくらい。夜釣りなので、ウキにケミカルライトをつける。
湯の浜漁港の夕暮れ前
5月初めのこの時期、完全に陽が沈むのが、午後6時半頃だ。午後6時半を過ぎても遠くの水平線の上は、まだ明るい。 午後7時を過ぎるとようやく暗くなる。真っ暗になるのは午後7時半以降だろうか。湯の浜漁港からは、式根島や新島などが見える。日没後、そのシルエットがだんだん消えていく。
アカイカ、キター〜
三宅島のアカイカ
今日もイカは来ていないのか。真っ暗になってからもしばらくあたりはなかった。が、8時頃いきなり竿が引きずられた。「キター〜」竿を手に取って、はじめなのでゆっくりと重みを感じながらリールを巻く。ずっしりとしていて、かかっている。水面に来ると、イカはシュシュッと勢いよく水を吐き出す。 一気に抜き上げる。堤防にあげ釣り上げたときは、「やったー〜」と感動する。 その後、真夜中の12時まで粘って、7杯を確保した。いずれも30センチ以上の大きいものである。ジッパー付きのビニール袋に一杯づつしまい、クーラーに入れ氷で冷やす。これで鮮度が保てる。 釣れてよかったので、昨日と同じ場所ですぐに寝入った。もちろん車で寝るのである。
5月13日(日)
7時頃、目が覚める。今日は帰りの日。帰りの船まで時間があるが釣りはやらない。帰りの船で他の釣り人(主に磯釣り)の話を聞いたが、早朝から、磯や堤防で釣りをしたとのこと。でも釣れなかったと言っていた。 私は、大久保浜のキャンプ場に行き、釣り具を洗ったりして整理した。 その後、ダイビングの若者が来て、大久保浜から海に消えていった。 三宅島はダイビングの客も多いようだ。帰りの船だったが、船の客は、中年の男女でインストラクターと思しきこれも中年の男と、潜ったところの話をしていた。あの魚は何だとか。海の下から魚を見ると釣りに大いに参考になるなと聞き耳を立てていた。 温泉に入ろうとするが、11時からなので、山の道に入り、坪田まで行くことにする。 三宅島の道路は、島を回っている一周道路、そして、雄山の周りをまわっている、標高の高い方にある雄山周回道路である。その他は、皆林道である。 山に入ると、林道の道は狭く、木々の枝が張り出している。登って、雄山周遊道路は、ぐるっと三宅島を回っている。視界が開けると眺めはよい。
七島展望台からは絶景
七島展望台から見る御蔵島
一番近くの島が御蔵島、大きく見える。お椀型の断崖の島である。七島展望台に上れば、晴れた日は、北は伊豆大島から南は八丈島まで見える。当日は、うす曇りだった。山の上であり、吹き曝しで、風が出てくると、寒いくらいだ。 そこから、坪田林道を下って、坪田漁港を見て、レンタカー会社に向かった。途中、林道は通行止めとの看板があり、焦ったが、運よく日曜日で工事をやってなくて、うまく通れたので、事なきを得た。 坪田に降りられないとその先に行って降りなくてはならず、車を返す時間の12時を過ぎることになったのである。 レンタカーを返す。精算を済ませると、荷物を載せたままの借りた車で、三池港に送ってもらった。12時半なので、出航まで1時間ある。外は、風がかなり吹いていたが、御蔵島の方を見ると、黄色い船がこちらに向かっている。まだ、船影は小さい。 あんな遠くに船がいるのに、出航前までに着くのだろうかと心配した 。結果は、10分くらい前までに船は着いた。去年の帰りと同じ黄色い船の橘丸である。 日曜日の帰りなので、釣り、ハイキング、虫取り、バードウオッチング、ダイビングなどの客が多かった。400人以上はいるだろうか。旅客定員は1000名だが、2等船室はほぼ満室だとか。 定刻の19時40分に竹芝港に着く。あいにく、外は土砂降りの雨。足早に駐車場まで急ぎ、家路についた。総額予算は、約5万円であった。