新型コロナ緊急事態宣言化でのドライブ・道志みちを走る。接触者は一人

小林秀治

4月15日、新型コロナ緊急事態宣言化であったが、天気がよいのでドライブに出かけた。不要不急の外出を控えろと、東京は出ているが、接触者を極力なくせばよいのではと思い出かけた。
  ドライブするのは、神奈川県と山梨県を走っている国道413号線である道志みち。道志みちを西に行った先には、山中湖がある。
  2019年秋の台風で、山中湖までの一部区間は、通行止めとなっていたが、2020年3月末には開通した。
  今日は、道志の湯まで行って、折り返してくる行程だ。往復で3時間くらいか。温泉に入ると4時間位かかる。


道志みち・道路状況は良い

八王子南大沢の自宅から、圏央道の相模原インターを目指して走る。途中、相模川にかかる小倉橋は、古くからある幅の狭い橋である。大型車とのすれ違いは難しく、どちらかが、譲り合って、橋の入り口で待っていて、通り過ぎてから渡る。外観は、アーチ形で風景に溶け込んだ橋でもある。
  今は、交通をスムーズにしようと新しい橋が北側に、津久井広域道路としてかかっている。そのまま行けば、圏央道の相模原インターに入れることになる。


相模川にかかる小倉橋

今回は、小倉橋を通らず、津久井湖方面に走り、相模原インターを通り過ぎて、長竹の三差路から412号線に入る。
  三ケ木方面に向かっていくと、青山の交差点に着く。ここから左折して、413号線、道志みちに入る。
  新型コロナ緊急事態宣言化の中で、バイクや車は、平日にも関わらず、多い。普段の平日なら、ほとんど車の通行はないのだが。私は、この道志みちを、30年以上前から、渓流釣りや登山、温泉入浴などでよく通っている。山中湖へ抜ける道としても利用している。
  道志みちに沿って道志川が流れている。みちは上の方にあり、道志川はそのほとんどが渓谷となっている。ここには、青根のキャンプ場や、渓流釣り場などが多くある。夏場になると多くの家族連れなどでにぎわい、道志みちもにぎわう。
  道志みちは、くねくね曲がりくねっている。運転は、気が抜けず、要注意である。
  月夜野に入ると山梨県である。しばらく走ると道志村役場がる。道志村は、細長い村で、人口は1652人である。「人と自然が輝く水源の郷」というキャッチフレーズで、他からの人口流入を期待しているようだ。
  道志村役場を過ぎると間もなく、道志の湯の入り口がある。左折して橋を渡ると、横には、道志川から分かれた室久保川が現れる。その水は、透明で澄んでいて、勢いよく流れている。大きい岩がゴロゴロして渓相を呈している。
  この川は、10数年前までは、禁漁ではなかった。その後、なぜか、禁漁になってしまった。
  この川には養魚場があり、そこの栄養分が川に流れ出て、イワナやヤマメが多く育っていた。
  禁漁前にそれを、私たちは釣っていた


道志の湯入り口

道志みちから分かれて5分くらいで、道志の湯がある。低張性アルカリ性冷鉱泉で、内風呂と露天風呂があるが、こじんまりしている。
  今は、残念ながら新型コロナ感染拡大を受けて、4月から当面休業となっている。


4月中旬の道志は桜が満開

道志の湯から菜畑山方面を望む

道志の湯の周りは、桜で覆われていて、風光明媚だ。
  道志みちの両側は、1200メートルから1500メートル級の山々が連なっている。
  4月の山々には、まだ雪が残っている。道志みちから、桜の木々より山々を望む景色は早春そのものである。
  道志の湯から奥に行くと、別荘が十数棟並んでいる。そこには、多くの車があり、新型コロナを避けてきているのだろうか。
  舗装が途切れたところで、一台の軽自動車が止まっていた。250tくらいのバイクをおろして、この先の林道を走るという。よく、来るそうだ。
  この付近は、4月中旬なので、まだ、緑の色付きはなく、枯れ木の色である。山菜などもない。ただ、ウグイスが鳴いていて、気持ちが和む。
  折り返して、道志みちに戻る。
  帰りは、ゆっくりと自宅に向けて走る。外は気温が上がって、温かく気持ちよい。こんな日のドライブは最高である。