神奈川県・宮ケ瀬を行く
小林秀治
2020年4月22日の平日に神奈川県の宮ケ瀬ダム周辺に行った。新型コロナ感染拡大の外出自粛を受けていたが、接触者ゼロをめざして、行くことにした。八王子・南大沢の自宅からは、車で、宮ケ瀬ダムまでは40分ほどで行く。 宮ケ瀬ダムは、中津川に造られた2000年竣工の新しいダムである。できてから何回も行っている。 発電、洪水調節、上水道供給という主な三つの目的を持ったダムである。都心から50キロ、横浜から40キロの近さにあり、日帰り観光圏内にあるということで、近年人気のスポットになっている。
発電、洪水調節、上水道供給という主な三つの目的を持ったダムである。都心から50キロ、横浜から40キロの近さにあり、日帰り観光圏内にあるということで、近年人気のスポットになっている。 宮ケ瀬ダム湖は、地図で見ると、髪をなびかせた女性が洋弓銃を撃つような姿で四方に大きく広がっている。
まず、国道412号線から関の交差点を鳥屋方面に向かう。まっすぐ行くと、相模湖、津久井湖に行ける。交差点から7、8分も走れば、宮ケ瀬ダム湖畔の鳥居原園地に突き当たる。 この鳥居原園地は、桜など、草木が整備されていて、地元の野菜なども販売している売店もある。 宮ケ瀬ダムは左に隠れて見えないが、南には、宮ケ瀬やまびこ大橋、西には、宮ケ瀬虹の大橋が見え、ダム湖が四方に大きく広がる景色は素晴らしい。 ここの売店も新型コロナ感染拡大の影響で、営業を4月中旬から中止している。 平日だが、駐車場にはバイクや車はいつもより多いようだ。連休を前に、観光地では、客が来ないように駐車場を閉鎖する動きが広がっている。観光地が客に来てほしくないという皮肉が起こっている。 鳥居原園地から東に、宮ケ瀬ダム湖沿いに宮ケ瀬ダムを目指して進む。
トンネルをいくつかくぐると宮ケ瀬ダムの上部が見えてくる。 ダムに近づくと愛川町になる。愛川町は、ダム下になり、そこには県立のあいかわ公園がある。 平日の駐車場は、無料である。4月25日から新型コロナの影響で駐車場そのものが閉鎖されているようだ。 木々が芽吹いている公園の遊歩道を歩き、宮ケ瀬ダムの真下まで行く。新型コロナの影響がなければ、ダムの上までケーブルカーで行けるが、今は閉まっている。 ダムを下から見ると堤高156メートルもの高さがあるようで、空に向かって伸びていて、てっぺんには青空が広がる。 あいかわ公園は、他に、子どもが楽しめる冒険の森などがあり、家族連れで楽しめるが、その風景は、今はない。 あいかわ公園からダム下の道路を通り、また、ダム湖を周遊する道路に戻る。愛川町から清川村に入る。この清川村は、神奈川県唯一の村である。別所温泉などよい温泉もあり、山の田舎の風景が広がる。
道を南下すると、道の駅清川に着く。ここで、地元の野菜を買う。店の中は、広くないので、入場制限が行われていた。中には、客が10人程いた。私は、足早に、タケノコ、サラダ菜などを買って出てきた。 外は、曇ってきていて、今にも雨になりそうな感じである。道の駅を後にし、再び、ダム湖の周遊道路に戻る。 宮ケ瀬やまびこ大橋を渡り、宮ケ瀬湖畔園地に入る。 駐車場はまだ閉鎖されていない。車を置いて、下って園地に入る。家族連れなどが何組か、遊んでいた。
目の前には、水の郷大吊り橋が見える。キャンプもでき、遊覧船も出ている。12月には、自生のもみの木がライトアップされていてきらびやかだそうだ。 以前に来たときは、テントを張った家族連れなどでにぎわっていた光景が思い浮かぶ。今は、その賑わいが全くない。 眺める宮ケ瀬湖は、緑がかった青色で目にも美しく癒される。それは以前と変わりはない。