多摩丘陵の自然が残る公園を歩く

小林秀治

自粛のさなか、家でくすぶっていると身体によくないと、天気の良い日に散歩に出かけることにした。もちろん、接触者ゼロが条件である。
  つい最近は、「八王子の絹の道」を歩いた。
  今回は、私の団地の周り、多摩ニュータウンに多くある多摩丘陵の自然が残る都立公園などを歩くことにした。南大沢の自宅から遊歩道で続く都立小山内裏公園から戦車道だった緑地を通って、長池公園に至る行程を歩くことにする。ゆっくりとした行程で約3時間である。


都立小山内裏公園の幻想的な大田切池

まずは、都立小山内裏公園、約46万平方メートルという広さである。公園の下を多摩ニュータウン通りと京王相模原線の線路が横断している。
  自宅から桜並木の遊歩道を10分ほど歩いて行く。公園の入り口には、大田切池がある。ここは、大田川の源流で、池には枯れ木立が数本立ち並び、幻想的な雰囲気を醸し出している。こんな風景は、東京、住宅地のすぐ近くにあるのかと驚きである。遊歩道を左に上がっていくと管理事務所がある。そこを通り過ぎて、木造りの階段を上ると尾根の緑道に出る。


戦車道だった緑道

緑道の内側は、サンクチュアリとなっていて、動植物の保護区で立ち入りはできない。丸ごと保存しているので、木々などはうっそうとしていて雑木林である。緑道の道沿いには、桜の木や高木がうっそうと生い茂っている。サンクチュアリからは、鴬など、野鳥の声が切れ間なく響いている。
  この緑道は、第二次大戦の末期に、戦車の訓練用に造られた道で、幅広でしっかりしている。
  緑道は、全長が6キロくらいあり、市民がいつも散歩している。自転車も通行可能である。
  緑道を歩いて行くと終点は、南多摩斎場である。5年前に長男を送った場所で、忘れることのない場所である。
  葬祭場も新型コロナの影響を受けていると聞いたが、ここは営業している。
  今日も葬儀があるようだ。


谷にある長池公園の長池

南多摩斎場から道路を10分位歩き、南多摩尾根幹線道路を越えると、八王子市の長池公園の西の入り口に着く。
  ここで、ベンチに腰掛けて一休み。目の前は、小高く丸い芝生。そこに犬を連れた人々が、犬を介して会話している。午後の天気の良い日の日常的な光景のようだ。ただ、会話は、離れてしているようだ。ここにも新型コロナの影響がある。
  ここから坂を上って長池に行く。長池公園には、長池と築池という自然の池が存在する。


景観抜群の長池見附橋

南多摩斎場から道路を10分位歩き、南多摩尾根幹線道路を越えると、八王子市の長池公園の西の入り口に着く。
  ここで、ベンチに腰掛けて一休み。目の前は、小高く丸い芝生。そこに犬を連れた人々が、犬を介して会話している。午後の天気の良い日の日常的な光景のようだ。ただ、会話は、離れてしているようだ。ここにも新型コロナの影響がある。
  人工の姿池の上には、長池見附橋がかかっていて、景観はとてもよい。
  多摩丘陵と水源を残して、その周りに多摩ニュータウン・団地がつくられている。景観のよい団地となっている。
  長池公園から団地の間を下って、多摩ニュータウン通りに出て、30分歩くと自宅に戻る。
  今日は、20度を超え、歩くと汗ばんでくる。ゆっくりと歩くのがよい。
  bsp; ここから坂を上って長池に行く。長池公園には、長池と築池という自然の池が存在する。