2012年度東京都知事選挙の結果について(談話)

2012年12月25日
千代田区職員労働組合
書記長 小林 秀治

 石原前知事が都政を投げ出して実施された2012年東京都知事選挙(12月16日投票)は、史上はじめて衆院選挙との同時選挙となり、かつて経験したことのない選挙戦となりました。
 衆院選挙で、この国の進路をめぐる論戦が激しく行われる中、都知事選挙は、13年半の石原都政の継承かチェンジかが問われる選挙となりました。
 千代田区職労は、東京都政が、私たちの賃金・労働条件に間接的にも大きな影響を与えるものであることから、広範な市民が共同して擁立する「人にやさしい東京をつくる会」の宇都宮けんじ候補の政策を広めること、組合員に対する政治啓発活動などを行いました。

 選挙戦は、衆院選挙一色となる状況の下、テレビ討論がほとんど行われず、猪瀬候補も積極的な論戦を事実上回避したことを含め、石原都政の悪政がほとんど知られないままの選挙戦となりました。その結果、猪瀬候補の知名度が高いこともあり、400万票を超える得票となりました。
 同時に、このなかで宇都宮けんじ候補は、石原都政を転換し、「人にやさしい東京をめざす4つの柱」の実現をめざし、「脱原発、被災地支援、いのちを守る都政を!人権、平和を守る都政を!とりもどそう都民の都政を!憲法を守る都政を!」と訴えました。そして広範な市民、政党が共同してたたかい、誠実な人柄と反貧困をたたかう弁護士としての信頼が共感をひろげ、968,960票(14.58%)を獲得しました。
 総選挙戦のなかで、宇都宮けんじ候補に寄せられた票は、新しい都政への願いと、切実な要求のこもったものであり、新しい都政をつくる展望を切り開く力となったと思います。
 宇都宮けんじ候補は、「支援の輪が広がり、つながりができたことは大きな成果。掲げた公約に引き続き取り組み、支援してくれた人たちにこたえたい」と表明しています。

 千代田区職労は、自治体の労働組合として、住民全体の奉仕者としての職務を通じて、住民の生活と権利を擁護する役割を担っていることから、石原都政継承の猪瀬都政の悪政を許さず、都民の切実なくらし改善、福祉、教育などの充実、職員の賃金・労働改善をめざして、引き続き、運動していくことを表明するものです。

以上。