2013年千代田区長選挙の対応について

2013年1月15日
千代田区職労執行委員会

 区職労は、「自治体の首長選挙は党派・議員を選ぶ選挙とは異なり、首長候補者の公約と自治体運営をどう進めていくのかの選択を問うものであり、特に、関係する自治体に働く者の、賃金・労働条件に大きな影響を与えるものである。また、住民のくらし・福祉・教育などに大きな影響を与えるものである。」との考え方で対応してきた。
 従って、職員の労働条件に直接的、間接的に関わる自治体の首長選挙にあたっては、労働組合として、その対応を決め、取り組む必要があると考えている。

 2013年1月27日告示、2月3日投票で千代田区長選挙が行われる。
 現区政は、新自由主義の立場から正規職員を大幅に削減し、コスト効率主義のもと民営化を進め、足りない職員の穴埋めに不安定・低賃金の非常勤職員等を大量に採用し、住民サービスの低下を図ってきた。
 従って区職労は、2013年区長選挙において、2013年度区職労運動方針の大会決定に基づいて対応することとし、現区政の継続には基本的に反対をしていく立場である。
 これまでの区長選挙で区職労は、職員と区民犠牲の区政に反対し、民主的な区政の実現を掲げている候補者を支持する対応を取ってきた。

 今回、現区政の継続に反対する主な候補者は、前副区長の大山たかじ氏(自民党推薦)、「明るい会」の冨田なおき氏(日本共産党推薦)である。この二者については、それぞれの基本政策(以下参照)においては、区職労方針に概ね沿うものといえる。しかしながら、大山たかじ氏については、住民犠牲の構造改革推進、憲法改悪を狙う自民党が推薦をしており、かつ現区長のもとでの副区長であったので、掲げた政策推進は不透明であると言わざるを得ない。
 従って、「明るい会」の冨田なおき氏を支持して対応することが望ましいが、区職労を取り巻く状況を勘案して判断することとする。
 そこで、下記の通り取り組むこととする。

千代田区長選挙の対応について

2013年1月15日
千代田区職労執行委員会

 2月3日投票で行われる千代田区長選挙にあたって、区職労は、2013年度区職労運動方針の大会決定に基づいて、以下の通り取り組むこととする。

1、千代田区長選挙にあたって、「明るい会」の冨田なおき氏の政策を広めることとする。

2、組合員に対し、区長選挙の政治啓発活動を行う。

以上

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★区長選挙資料

大山たかじ基本政策

“区民の手で日本一の自治体サービスを”

 千代田区は、江戸時代から日本の中心として歴史や文化を育み、同時に政治・経済の中心地として、常に日本をリードしてきました。
 この千代田区だけがもつ強みを区民生活に最大限生かす区政を推進します。

区政運営の基本姿勢

 区民の区政参画をすすめ、区民や地域の声を反映する区政を進めます。
 三つの最重点政策により、(震災・子育て・高齢者)三つの安心を届けます。
  1. 震災に強い安心のまち千代田を目指します。
     東京湾北部地震の発生が懸念されています。5万人区民の生命・財産を守る耐震性の強化など減災対策を急ぐとともに、国・東京都・企業と連携し帰宅困難者対策の万全を図ります。
  2. 子育てのきめ細かい安心のまち千代田を目指します。
     未来を担う子供たちが健やかに成長できるよう千代田ならでの保育支援を進めます。また、将来の社会のリーダーとなるべき人材を育成する基礎を培う学校教育の充実を図ります。
  3. 区民が暮らしやすい安心のまち千代田を目指します。
     高齢者が安心して愛着がある地域で住み続けられるよう介護施設の強化を図ります。また、商店街など中小企業の活性化のため、情報発信と観光事業との連携による賑わいと回遊性を創出するまちづくりを推進します。
「明るい会」冨田なおき基本政策
  1. 子どもの笑顔あふれる
    ・「待機児ゼロ」をさらにすすめ、「誰もが希望する保育園へ」
    ・正規の保育士と幼稚園教諭を増やします。非常勤の幼稚園教諭は担任を持っていても半年契約です。
    ・子どもの遊び場を増やします。子どもの施設がある公園や、狭い公園を全面禁煙にします。
  2. お年寄りに安心
    ・特養ホームの待機者ゼロ(現在の待機者約230名)をめざします。
    ・75歳以上の医療費を無料にします。
    ・在宅介護を支えていた手当=高齢者福祉手当を復活します。
  3. くらし応援
    ・住まいは人権。公共住宅(借り上げ型を含む)を増やします。
    ・国保料と窓口負担の減免制度を大きく広げます。
    ・建物の耐震化助成を抜本的に拡充します。
    ・中小企業の経営を守るために、「消費税増税ノー」を発信します。
  4. 緑とやさしさのまち
    ・区民の声と知恵を集め、環境と景観を守るためのまちづくりルールをつくります。
    ・障がい者や高齢者、子育て世代の皆さんの声を聞き、まちのバリアフリー化をすすめます。まち中に気軽に休憩できるベンチをつくります。
    ・講演、ひろばを増やし、災害に強いまちづくりをすすめます。
  5. 原発ゼロを都心から発信します。
    ・子どもたちのために、未来に原発は残してはなりません。千代田区から原発ゼロを発信します。