麹町保育園保護者が民営化問題でアンケート
約70%が反対

麹町保育園の保護者が3月に民営化問題でアンケートを行った。その結果は、63世帯中48世帯の回答を得ている。
まず、「保護者の理解がどこまで進んでいるか」については、約80%が区の民営化計画に納得していないということがわかった。特に、民営化に直面するなでしこ・もも組の父母に関しては、どの設問についても「納得している」世帯が0から20%しかなく、区の民営化計画に納得していない傾向が顕著に現われている。
また、チーム入札方式を採用することに関しては、ほとんどの世帯が理解を示していない。なぜ、単独で保育園事業者を選定しないのか理解できないのだろ。そうでないと、事業者への保護者チェックができないということであろうと考えられる。
区の民営化に対する不安については、全世帯の約80%が不安を感じている。具体的に不安を感じる内容として、民営化後の職員体制(職員が頻繁にやめるなど)や職員配置(職員の経験の浅さ。無資格のパート職員が増えるなど)をあげる世帯が最も多くなっている。まさに、営利追求の保育園児業者の問題点をずばり指摘している。
今回、チーム入札でビルを建てて保育園経営を行うのは、営利追求以外の何者でもないということではないか。
現時点での賛否については、「反対」「どちらかというと反対」が約70%を占めている。「賛成」「どちらかというと賛成」は、15%である。
保育園入所時に、麹町保育園の民営化計画について説明を受けたかでは、受けたと思うが9%、何も説明を受けていないが52%ある。説明を受けていれば、希望しなかったという保護者もあるはずで、区のやり方に問題があると思う。
父母は、区立の麹町保育園での卒園を望んでおり、その希望を尊重するのが、まともな自治体の姿勢といえる。

麹町保育園の民営化に関する保護者アンケート結果