麹町保育園の民営化問題
麹町保育園民営化問題の経過
2007年6月 区当局が区基本計画の中で麹町保育園民営化(一番町)を打ち出す。
当初、民設民営で中高層建築を計画。(2010年4月開設予定)
その後、各保育園で説明会。(2008年3月まで)保護者から反対、疑問が出される。
麹町保育園保護者が民営化に問題有として取り組みを始める。民営化対策委員会結成。取り組みのスタンスは、民営化の問題点の指摘、質の確保を求めた。
保護者は、通信発行、ホームページ開設で情報交換。
2007年8月 区職労が麹町保育園民営化反対の取り組み方針を確認。
2007年9月 区職労が「麹町保育園の民設民営化の問題点と保育の専門性・熟練性の重要性について」を発表。
区が三番町に仮園舎建設提案。仮園舎建設について、保護者、区職労が要望。
2007年9月 9月24日、午後2時から区内で、「すくすく千代田」が主催で、「区立保育園の民営化を考えるつどい」が行われた。
2007年11月 区職労、「麹町保育園建て替え及び民設民営化に関わる要求書」と「麹町保育園民設民営化に関わる質問書」を区当局に提出。
千代田春闘共闘が「千代田区立保育園の民営化に関わる要求書」を提出。
2008年2月9日 区職労主催で「区立保育園の民営化を考えるシンポジウム」開催。区民、保護者含めて約70名参加。保育研究所の逆井直紀氏講演。
2008年3月 麹町保育園保護者が民営化問題でアンケート実施。反対、不安が多数占める。
2008年3月 保護者が「区立麹町保育園の民営化計画に対する陳情について」「千代田区の子ども育成指針の策定と、その協議に有識者や保護者を交えることを求める陳情について」を区に陳情。
区職労が仮園舎でのゼロ歳児保育を要求。(後に受け入れられる)
仮園舎完成。
2008年4月 区の民営化計画の進め方及び情報公開の在り方について、保護者が抗議。
2008年6月 保護者と区議会が懇談会。その後、区議会で議論。
その後、麹町保育園の在り方検討を区が示すが、検討会は1回も開かれず。
2010年11月 民営化問題で区が保護者説明会開催。現仮園舎を当面、区立保育園とし、一番町に公設民営園を建てると再提案。この提案に対し、保護者も区職労も問題ありとした。
その後、動きなし。
2011年3月 区職労が、区当局の再提案について、麹町保育園の民営化問題に対する見解を発表。
2012年9月 区長が麹町保育園について、公設公営で建設すると区議会で表明。

麹町保育園の民営化に対する対応について

2011年3月
千代田区職労執行委員会

  1. 昨年12月、千代田区当局は、麹町保育園の民営化に関わって、変更提案をした。その内容は、三番町の仮設園舎を当面、区立保育園として存続させ、一番町に公設民営の保育所を建設するものである。
  2. この提案は、麹町保育園の保護者と保育園のあり方を協議する約束を全く履行せず、一時しのぎ的に提案してきたものと言わざるを得ない。
  3. 提案の問題点は、仮設園舎を区立保育園として当面存続させるとしているが、いつまでかは明らかにしていない。今いる園児が卒園してしまえば、いずれなくなることが見え見えとなっている。また、仮設園舎として建てられたため、園庭がないなど、他の区立保育園と比べ、保育環境が劣っている状況にある。
  4. これに対し、保護者もこの提案には大いに疑問を呈している。
  5. そうした状況を踏まえ、区職労は、待機児解消に名を借りて、保育条件や環境が低下する民営化を容認できない。待機児解消は、区立保育園などの拡充で行うことを求めている。従って、一番町には、公設公営の保育所を整備することを強く求めるものである。
  6. 区当局は、定数条例を盾に、新たな正規職員は増やせないとして、一番町に公設公営の保育所整備をすることに否定的である。住民が困っているときに、定数条例が邪魔になるならなくしてしまうことの決断が必要ではなかろうか。常に、行政に対する住民の要望、需要は変化するものであるので、それに柔軟に対応すべきではなかろうか。
  7. 仮設園舎は仮設とはいえど、今後も、十分使用できる建物であり、保育環境はあるものである。この建物を利用して、待機児解消のための保育所として、民間に誘致してもよいのではないだろうか。