成績特別昇給問題の妥結について | ||
成績特昇制度については、2002年度確定闘争において面積率の改善がなされ、付与について各区交渉事項となったものである。 千代田区当局は、この問題について当初から成績特昇という制度趣旨から多人数が受けることはおかしいとして、12短の導入と3短の廃止を主張してきた。 これに対し区職労は、成績特別昇給制度は、「成績」という規準の不明確な点で昇給者を決定するという問題点をもっている制度であるが、運用によっては、組合員全体の賃金水準の底上げができるものとして、@職員間の差別、選別、競争、職員の管理強化が強まるような制度拡充に反対、A制度の拡充にあたっては、賃金がマイナスの状況のもと、全組合員の賃金水準の改善につなげる、B12月短縮枠を導入することについては、3月枠及び6月枠が大きく圧迫されることになり、さらに公務労働の職務実態としては、職員間の協力・強調で業務運営がなされていることから見送りとするよう主張し、ねばり強く交渉を進めてきた。 しかし、当局は8月22日、これまでの主張をかえず、3短ゼロ、12短5%、6短10%という提案を行った。 区職労は、3短の現行維持は譲れないとして提案の変更を迫ったが、当局の区民等の理解を得られないとする頑なな態度を変えることができず交渉は平行線のまま、今年度の実施のタイムリミットを迎えるに至った。 このため区職労は状況打開のための助役折衝を申し入れ、また、最終版の12月19日には要請行動も行い、提案そのものは変更できなかったものの、@2006年度までの経過措置をおくこと、A定昇停止者に対しては「要求を考慮しつつ、制度の趣旨に基づいて適正に運用する」こと、B現業職についても公平に対応する」こと、C経過措置期間中も必要があれば交渉に応じる」という最終回答を引き出した。 区職労は、当局の提案そのものは変更できなかったことは大変不満であるが、妥結しなければ本年度の成績特昇実施そのものが危ぶまれる状況にあり、経過措置を置かせ引き続き協議の道を開いたことをもって、本年度の成績特昇問題の妥結を行うことを確認するものである。 |
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2003年12月19日 | ||