2003年度区職労旗開きでのあいさつ
執行委員長 小林秀治

 皆さん明けましておめでとうございます。
 今日は、区職労の旗びらきに石川区長はじめ来賓の方々、組合員の皆さん多数ご来場いただきお礼を申し上げます。
区職労を代表して、年頭にあたってのご挨拶を申し上げます。
 21世紀は「変革の世紀」といわれます。労働組合の課題は多数ありますが、その中でも今年は三つの「転換」を求めて奮闘努力したいと思います。
 一つは、何といっても日本の経済政策の「転換」による景気回復です。「構造改革」による景気回復がありえないことは今や常識となりつつあり、消費の回復、つまり労働者・国民の懐を暖める税金の使い方に転換することが必要です。
 二つ目は、国民の暮らしそっちのけで、大企業を守り強い者だけを救う「構造改革」、新自由主義的行政改革路線の「転換」です。そしてサービス残業など労働者をないがしろにする政策からの「転換」です。国から地方までこの路線が進行していますが、決して、住民の暮らしを豊かにするものではありません。また、職員の働き甲斐も奪っています。自治体は本来、「住民福祉の向上を図る」のが責務です。この立場で政策を打ち出していくことが求められます。今年は一斉地方選挙があり、総選挙も確実な情勢となっており、政治の流れを変えていくことで「転換」の流れを加速させることも大事です。
 三つ目は、IT/情報技術の進展の中で、徹底した情報の公開と住民・職員参加への転換です。今、民間企業の不祥事が相ついだことから、これまでのピラミッド型の組織を変え、上と下で双方向で意見が言えるシステムづくりの動きが急速に進行しています。自治体の中でも情報を住民・職員と共有し、政策を練り上げていくシステムづくりは、21世紀の民主主義を発展させる上でも特に重要だと思います。
 以上、三つの「転換」を求めて、かつ「住民の幸せなくして自治体職員の幸せもない」との自治体労働運動の根本に立ち返って進めていきたいと思います。
 さらに、職員の賃金・労働条件の後退を許さない取り組み、職場要求の前進を目指して奮闘する決意です。
さて、「いつの世も明けない夜はない」という言葉があるとおり、いつまでも今の民主主義に背を向けるような流れが続くことはないと確信しています。しかし、これは願っていてもやってくるものではなく、私たちの運動が求められます。
 今年は、皆さんと共にこの先展望の光を見出せる年にしたいものです。元気、やる気、勇気の三つの気持ちを出して、共にがんばる決意を申し上げて挨拶とします。ありがとうございました。