小林委員長の旗びらきでのあいさつ | ||
マイナスをプラスに転じる年に みなさん、明けましておめでとうございます。 また、来賓の方々、理事者のみなさん、私どもの旗びらきに、ようこそおいでいただきまして、ありがとうございます。 区職労委員長の小林です。後ろに並んでいただいているのは、それぞれの分会・部の代表の方々です。後程、一言挨拶してもらいます。 さて、区職労の旗を開くにあたって、一言ご挨拶申し上げます。 2003年は、依然として好転させられない日本経済のなかにあって、労働組合として精一杯がんばりましたが、私たち職員の賃金・労働条件もマイナスになることを余儀なくされました。 この状況がこうも長く続いているのは、やはり国の舵取り、税金の使い方に問題があるのではないでしょうか。 2004年全体を通した区職労運動については、昨年のマイナス状況をストップさせ、プラスに転じるたたかいをすすめる決意です。 まず、私たちの賃金・労働条件がマイナスからプラスになるように、特区連とともに区長会との統一交渉の強化をめざし、かつ区当局との交渉に力を注ぎ、経済闘争を重点に奮闘したいと思います。さらには、私たちの生活に重くのしかかる年金の改悪や消費税の増税に反対していきます。 二つ目は、区職労運動の革新と組織の強化を図ります。 リストラなどで労働組合の組織が後退していますが、労働者の生活と権利を守る組織は、世界中でも労働組合しかありません。しかし、旧態依然とした労働組合のあり方や進め方では、労働者が離れていくのは当然でしょう。労働運動の「要求で団結する」ことを基本にしつつも常に組合員の視線で革新をしていかなければなりません。一歩づつ組合員の声をもとに区職労運動の革新を進め、区職労の組織を強化したいと思います。 三つ目は、自治体労働者の役割・責務を徹底する取り組みを通じて、働き甲斐のある区政に、そして私たちの賃金・労働条件を確保していきたいと思います。 自治体労働者は、住民全体の奉仕者としての職務を通じて、住民の生活と権利を擁護する役割・責務を担うものであります。また、私たちは、住民との関係を共同作業者と位置づけているものです。 このことを実践するには、区民との対話はもとより職員同士の徹底した職場での討議が必要です。特に、住民の生活と権利を擁護する役割・責務を貫くためには、単なる行政組織の歯車として職務を遂行するだけではなく、自治体の政策などの決定にあたって、その企画、立案段階からその執行過程にあたっても積極的に意見を表明し、参加する権利が保障されることが必要です。そのことがうまく機能すれば区政がよい方向に前進できるものと確信します。 しかし、職場では余裕がなく、職場討議できる状況ではないところが多いのが現状です。職場討議できる体制の保障を求めていきたいと思います。 さらに、自治体労働者の役割・責務を徹底するには、自治研究を通じ行政を把握し、政策形成能力を養い、専門性を高める必要があります。 私たち自治体労働者は、人間として成長するとともに、みずからの能力を正しく向上させる「発達の権利」として、当局に研修などの充実を求め、区職労自らも、区政に関わる学習活動を強めていきたいと思っています。こうした積み重ねで、行財政構造改革と対抗していきたいと考えています。 ちなみに、今はNPM、新しい公共経営といわれているものですが、この方向がよいのか研究を行っているところであります。 最後に、イラクへの自衛隊派兵が現実のものとなりつつあります。このままで行けば、戦後はじめて戦争で日本人の命が失われかねません。 これは、戦争放棄をした日本国憲法の趣旨と全く矛盾する出来事になります。私たちの平和が脅かされるこの事態は憂慮すべきことと言わざるを得ません。平和の土台がなければ私たちの賃金・労働条件も無に等しいものとなります。 引き続き、区職労は平和を守る課題を重視していきたいと思います。 本日、区職労の旗びらきに参加されたみなさん。 明日からまた三連休になり、本日は明日のことは気にしなくともよいのではないでしょうか。区職労の手づくりの味をごゆっくりとお楽しみいただきたいと思います。 これで、年頭にあたっての区職労を代表してのご挨拶とします。 どうもありがとうございました。 |
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